ダンデムツーリングを楽しむコツ

乗り降りは必ず合図をしてから

恋人や中のいい友人などと、二人乗りで出かけるタンデムツーリング。
1台のバイクを二人で楽しむので、お互いの親密感が高まりやすく、恋人や夫婦でタンデムツーリングを楽しむバイカーも多いのではないでしょうか。

楽しいタンデムツーリングですが、二輪で走るバイクは車に比べて非常に不安定です。
前と後ろに人が乗る場合、お互いが呼吸を合わせて乗らないと、事故の元になります。

またタンデムツーリングでは、乗る、降りるなどの行動をするときは、必ず相手に伝える必要があります。
お互いのコミュニケーションが何よりも必要なのです。

まず乗るときですが、ライダーがバイクに跨って車体をしっかりと固定します。
後ろに乗せても大丈夫と心構えができたら、乗っていいよと指示を出し、パッセンジャーは乗りますと応えてからリアシートに乗ります。

降りるときもしっかりと停止して足を踏ん張って車体を固定してから、ライダーが降りていいよと伝え、パッセンジャーは降りますと返答してから降ります。

ライダーが車体を支え、乗せる・降ろすの心構えができていない状態でパッセンジャーが乗り降りすると、転倒して危険です。
必ず合図をして確認するクセをつけましょう。

相手の体をタッチして合図を

停車中は言葉でコミュニケーションできますが、走行中は周りの騒音や風切り音でお互いの声が届かなくなります。
このようなときは、手を使って合図します。

二人乗りでカーブをするときは、前と後ろの人が一体とならないと危険です。
タンデムに慣れていないパッセンジャーの場合、ライダーから離れた位置に乗る人も多いのですが、ライダに密着するように乗りニーグリップでしっかりと挟んでいないと車体が不安定になります。
もう少しニーグリップを強くしてほしい場合は、パッセンジャーの膝を軽くたたいて合図しましょう。

逆に、パッセンジャーがトイレなど休憩をしたいときは、ライダーの肩を叩いて合図します。
事前に合図について確認しておくと安心です。

また、オートバイ用のインカムを使うと、バイクでも会話することができます。
走行中の合図はもちろんのこと、風景の感想を語り合うなどおしゃべりを楽しむことができます。
タンデムツーリングを頻繁に楽しむなら、インカムを購入されてはいかがでしょうか。

安全に最大限の配慮を

タンデム走行はソロでの走行以上に、安全に気を使う必要があります。
タイヤの空気圧をタンデム走行に適した数値に調整する、ブレーキやオイルなど、各パーツの点検も前日までにすませておいてください。

ツーリングに出かける際は、時間にゆとりもって、のんびりと走れるコースを選びましょう。
そして、乗る前や休憩時には、二人でストレッチをして体をしっかりとほぐすことも大切です。

また女性の場合、前髪がヘルメットから出ていると、風に煽られて目に刺さって危険です。
前髪がヘルメットから出ないように装着しましょう。
またライダーはもちろんのこと、パッセンジャーも長袖のライダースジャケットやグローブ、シューズなどオートバイ用のウエアを着用することをおすすめします。

安全走行で楽しいタンデムツーリングを楽しみましよう。