道なき道を走る林道ツーリング

舗装されていないオフロードを走る林道ツーリング。
オフロードバイクやアドベンチャーバイクでワイルドな走りを楽しめる林道ツーリングは、街なかやドライブウェイを走るのとは全く違う楽しさが体験ができます。

これまでオフロードバイクといえば、ダート競技向けの小排気量のモデルが一般的でしたが、近年の主流となっているのが、オンロード・オフロード問わずオールマイティーに走れるアドベンチャーバイクです。
排気量も多く、テントなどアウトドアグッズを積んで走ることができるので、林道ツーリングにぴったりのモデルといえるでしょう。

オフロード用の装備とウェアをそろえよう

林道ツーリングは未舗装のラフな道を走るので、石や砂利、泥が跳ね上がります。
一般的なライディングウェアではなく、林道ツーリング向けの装備や服装、持ち物を整えましょう。

まず、車体装備をみてみましょう。
転倒時にライダーの手やハンドルレバーを守るハンドガード、石跳ねなどからエンジンを守るエンジンガードが装備されているものがおすすめです。

服装は舗装されていない道なき道に足を着けることが多いので、足首をしっかりと覆ってくれるオフロード用のブーツを履きましょう。
また、オフロードでは転倒しやすいので、ヒジやヒザをガードするプロテクターは必須アイテムとなります。
仲間のバイクが跳ね上げた石がトンでくることもありますから、体をガードするブレストガードや、顔全体を覆うオフロードヘルメットも用意しましょう。

タイヤゲージは必需品

林道ツーリングに持っていくアイテムとしては地図、パンク修理キットとタイヤゲージ、ちょっとした故障を修理するための工具です。
タイヤゲージはタイヤの空気圧を測るときに使うほか、オフロードでタイヤのグリップ力を高めるために、空気圧を下げるときにも使います。

ビギナーはベテランライダーと出かけるのがおすすめ

初めての林道ツーリングは、ベテランのオフロードライダーに連れて行ってもらうのがおすすめです。
林道での運転のコツはもちろんのこと、安全面で注意するポイントやおすすめのツーリングコースなど、さまざまな知識をじかに吸収できます。

しかし、身近にオフロードに詳しいライダーの知り合いがいないという人も多いですね。
このような場合は、まずは安全な場所でオフロードを走る練習をしてオフロード走行に体を慣らすことから始めることをおすすめします。
農道などの未舗装の道を走って、オフロードでのバイク操作を練習しましょう。

また、山中の林道を走るだけでなく、キャンプなどアウトドアも一緒に楽しむと、より贅沢なツーリングになります。
オートキャンプ場などを利用すると手軽です。
昼間は渓流で遊んだり、トレッキングをしたり……。
夜は星空を見ながら、アウトドアクッキングに舌鼓を打つ。
また、地元の人しか知らない山奥の秘湯を訪れるといった楽しみ方もあります。