車間距離を十分に取る
ツーリングで遠方に他県に足を伸ばすときなどに、高速道路を利用することも多いですね。
しかし、高速道路では車線変更など、一般道以上に注意をして走行する必要があります。
ビギナーや女性ライダーのなかには、高速道路を走るのが怖いと感じる人もいるのではないでしょうか。
オートバイを安全に楽しむために、高速道路を走行する際のポイントを抑えておきましょう。
まず、高速道路を安全に走行するための基本が、十分な車間距離を取ることです。
車間距離があれば、前の車が何らかのアクシデントを起こしても、対処する時間を取りやすくなります。
これは、バイクだけでなく車でも同じ、基本中の基本のポイントとしてよく知られていますね。
同時に、大型トラックの前後左右を走るのもおすすめできません。
大型トラックの前は、自分が転倒した時にトラックに轢かれる危険があります。
トラックの後ろは視界が悪く前方が見えませんし、もし荷崩れを起こしたときに荷物に巻き込まれて転倒するリスクもあります。
トラックの左右は、スピードを出しして追い越された時に、トラックの風圧に巻き込まれたり、煽られたりする可能性があります。
風に注意
高速道路の走行では、風にも注意する必要があります。
一般道に比べて高い位置を走っている高速道路は、風が強くライダーの体に大きな負担がかかります。
向かい風だけでなく、横風にも注意をする必要があります。
特に、トンネルを抜けたときなどは、横風に煽られやすいですから、しっかりとニーグリップをしてバイクと一体になり、安定して走れる姿勢を取ってください。
高速道路は一般道に比べてすべりやすいので、カーブや車線変更などはゆとりを持って行ってください。
急なハンドル操作は危険です。
また長距離を走っていると、集中力が切れて、同じスピードで走っているつもりでもスピードが速くなったり遅くなったりしていることがあります。
このような状態での走行も、スリップしやすく危険です。
フラフラしないように真っ直ぐ、一定のスピードを保ちながら走ることを常に意識しましょう。
同じ速度で走る方が、体にも負担が少ないので疲れにくくなります。
休憩を取りながら走ろう
高速道路では周りの風景がほとんど見えず、単調な道が続きます。
同じ姿勢を続けているので体が疲れるだけでなく、集中力が切れやすく眠くなることもあります。
疲れる前にこまめに休憩をとって、リフレッシュしましょう。
休憩の目安は、1時間に1回です。パーキングエリアなどで、一度休憩して、ストレッチをして体のこわばりをほぐしましょう。
高速道路では周りの状況をしっかりと把握すると同時に、早めのウインカー点滅、遅めのウインカー消滅を心がけ、周囲の車に自分の行動をしっかりと伝えることも大切です。
ツーリングを安全に楽しむためにも、高速道路での走行は十分に注意しましょう。