自覚症状がないまま重症になることも
夏になると、注意を呼びかける声が高まるのが熱中症です。
バイク走行時は熱中症にかかりすいので、くれぐれも注意しましょう。
熱中症は気がついたときには、症状が重くなっているケースがほとんどです。
走行中にめまいや手足のしびれなど、熱中症の症状が出て転倒することもあります。
バイクの転倒は重大な事故につながりやすいので、夏場などは必ず熱中症対策を取ってください。
バイクは自動車と違ってエアコンを効かせることができません。
直射日光にさらされるので体温が上がりやすく、ヘルメットの中もすぐに蒸れてしまいます。
それだけではありません、足元で回転する高温のエンジン、アスファルトからの照り返しと、体中が熱波に包まれている状態になります。
知らないうちに汗をかいているので、走るのに夢中で水分補給を忘れると、気づいたときには体が動かないといった状態になりやすいのです。
前日から体調管理を
熱中症対策は走行時だけに行うものではありません。
バイクに乗るときの体調を整えておくことも大切です。
特に前日にお酒を飲むのはおすすめできません。
お酒には利尿作用があるため、お酒を飲むと体内の水分が失われてしまいます。
お酒を飲んだ翌日は、普段よりも体内の水分が少ないですから、この状態で運転すると熱中症を起こしやすいのです。
前日にお酒を飲んだ場合は、バイクを乗るまでの時間帯にすつ飲料などを飲んで十分に水分を補ってください。
朝食抜きもNGです。
朝ごはんをしっかりと食べて、栄養と水分を補給しましょう。
同様に、ツーリングの帰宅後の飲酒も、おすすめできません。
バイク走行で体内の水分が失われている状態で、利尿作用のあるアルコールを摂取すると、帰宅後に熱中症になるリスクもあるからです。
早め早めの休憩を
バイクの走行中は、こまめな休憩が必須です。
夏場はエンジンもオーバーヒートを起こしやすいですから、日陰などで停止してエンジンを切ってバイクも休めてあげましょう。
そして、この休憩時に水分を補給します。
のどが渇いていなくても、早め早めに休憩をして水分を補給するようにしましょう。
熱中症対策向けのバイクウェアがおすすめ
服装も熱中対策が施されたバイクウェアを着ることをおすすめします。
ホンダのメッシュ素材のUVジャケットなど、通気性の高い長袖ジャケットが販売されています。
このほかにも、汗をかいてもベタベタしないインナー、風にバタつかず涼しいパンツなど、バイクメーカーやアウトドアメーカーが、夏向きの装備を販売しています。
熱いからと行って、Tシャツ一枚で走るなど肌の露出が多いと、転倒時に危険なだけでなく、日焼けで体力を消耗し、ますます熱中症を起こしやすくなります。
暑くても、長袖着用がバイカーのスタンダードウェアです。