サーキット最速を目指したMotoGPマシン派生のYZF-R1
ツインスティロードにおいてエキサイトメントを特に追及して登場したマシン、それが、YZF-R1です。
世界でも高い注目を集め、センセーショナルだったといわれるこのバイクの登場は、ライダーたちをわくわくさせたものでした。
サーキット最速を目指して作られたMotoGPマシンYZF-R1の思想を受け継ぐ形で登場したこの新生YZF-R1は、美しくライダーが走りに集中できるピュアなスーパーツスポーツモデルといわれています。
2015モデルは進化したエンジンが魅力
2015モデルからは新設計となっている998cc水冷4ストローク直列4気筒4バルブエンジンとなり、これによって軽量化技術、徹底してロス馬力を提言、さらに吸入吸気量を向上させることに成功しています。
高回転エンジンに対応するということで採用されたロッカーアーム駆動方式の吸排気バルブ駆動は、YZF-Rシリーズ初となるもので、ロッカーアーム摺動部にダイヤモンドライクカーボンコーティングを施しています。
これによって低リフレクション化する事が可能とアンリ、バルブ追従性がしっかりと確保されたマシンとなっています。
市販製品としては世界発となるFSチタンロッドも採用されています。
鉄同等の強度、しかも比重がやく6割軽くなっていることで高速回転時にピストン慣性力により大端部の真円が保持されなくなるクローズイン傾向を抑制、形象化によって馬力が低減するリスクも減少し、様々なメリットを生んでいます。
裏面にボックス形状のブリッジを構成しているピストン部分は、ブリッジ天面側の加工処理を行ったことで高い剛性を維持し、軽量化も実現するという事になりました。
往復運動で馬力が低減するリスクを低くし、ボックスブリッジ型アルミ鍛造ピストン採用で、高回転への高い信頼性も確保しています。
シリンダーはヤマハの4気筒エンジンでは初となるオフセットシリンダーが採用されたことで、燃焼によってシリンダー内に最も圧力がかかるピストン、コンロッドの傾きが少なくなっています。
普段のピストンスピードの際も、壁方向に向けて圧力が最も低くなるようにオフセット値とし、年商によって生まれる能力を効率よく引き出すことにも成功しています。
潤滑系についてもクラッチについても、さらに吸気系についても、進化した技術を積極的に採用することで性能、質、技術も高いエンジンとしてこのバイクの機能を向上させています。
美しく素晴らしい走りと性能を持ったYZF-R1は、さらに飛躍的に進化している各種電子デバイスなども性能向上に貢献し、レースの実践によって培われたボディワークもこのYZF-R1の大きな魅力となっています。
レースマシンが原型となっているYZF-R1は、レースのためにデザインされているディテールが魅力であり、ライダーがいかにのりやすくスピードに挑戦できるのか、また安全性高くレースできるのか追及されているバイクです。