748R

レースによって進化したマシン「748R」

ドゥカティは1990年後半から2000年初頭にかけてレースの中でスーパーバイク世界選手権以外、スーパースポーツ世界選手権というスーパーバイクの下のカテゴリになるレースに参加しています。
その時にレースに参加したバイクが、748と749です。

この748Rはスーパースポーツクラスのレースで勝つという事を目的に進化していった748の進化系、748シリーズ最終型のマシンとして2000年から2002年まで販売されたモデルです。

まず748Rの特徴としては、チタンコンロッド、ハイリフトカムなどいろいろな特徴がありますが、いずれにしてもレースで勝つために何が必要なのかという事を前提に考えられた部品が利用されていました。

748SPS、748など、748Rの前身モデルは3本スポークホイル、鋳鉄ブレーキディスクが使われていたのですが、748Rは軽量にすることを目的として、5本スポーク、マルケジーニ製ホイル、ステンレスディスクが利用されたという違いがあります。

カラーリングについても2000年モデルはイエローのみだったのですが、2001年モデルからレッド、さらにオーリンズ製のフロントフォークも装備されたという違いもあります。
さらに2002年モデルについてはレースマシンにとても近い形となり、シートカウルダクトがなくなっています。

マシンを知り尽くしたライダーに需要を求めたバイク

レースに参戦し勝つためという目的を持っていた748だったため、マシンのことを知り尽くした玄人ライダーにむけて新車販売されたバイクでした。
エンジンは高回転まで実にスムーズに回り、強大になりすぎないパワーなど、ミドルモデルとしての魅力を沢山持っているマシンです。

スタンダードモデルとして登場した748から1998年の748SP、さらに1999年に748SPS、2000年に748R、748Sが登場します。
この748シリーズの中でも、748Rはレースに参戦する、勝つという目的を持っているバイクという事で、レースの際に使用するメンテナンスノートもついていたのです。

メンテナンス通りの作業をおこなえばコストがかかりすぎるという事から、2001年モデルからマシンに採用する部品の制度を高くし、メンテナンスが精巧になりすぎないように作られ、メンテナンスノートもかなり簡略化されたものとなっています。

レース仕様となっている748Rを買うなら?

レース仕様となっている748R、どちらかといえば玄人向けに作られているバイクという事から、少々難しいバイクと考える方も多いと思います。

もしもこれから748Rの中古を買うという事なら、最終型となっている2002年モデルが理想的です。
フロントフォークがオーリンズ製になり、シートカウルダクトが変更されるなど、こうした点がおススメできる要素です。

玄人向けといわれるバイクですが、非常にスポーティな走りが魅力的なバイクです。
多くのライダーの憧れバイクでもあります。