シリーズ最強モデルといわれる390DUKE
兄弟車と共通の車体を持ち、375ccという強力なエンジンを搭載するというスペック、390DUKEは、いったいどのような走りのバイクになるのか、このマシンが登場する前、ライダーたちは「走り」について高く注目していました。
2011年に12DUKEが登場、さらに2012年には200DUKEと続き、その上のクラスとして、390DUKEが登場、このDUKEシリーズの最終兵器として登場したこのマシンの特徴はどのようなものなのでしょうか。
139㎏という車重に200DUKEより7割パワー増大したマシン
ライト級DUKEシリーズ(スモールDUKE)の最終兵器として登場した、125DUKE、200DUKEに続く390DUKEは、軽量、扱いやすいDUKEの特性はそのままに、プラスオーバークラスマシンに匹敵するパフォーマンスをランディングファンがあるマシンとして、誕生しました。
エンジンは完全に新設計となっています。
基本レイアウトに関しては、シリーズ共通の水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブエンジン、ここに375ccという排気量がプラスされ、最高出力は200DUKEと比較すると70%アップという過激なマシンです。
エンジン単体重量は36㎏と非常に軽量でダブルヘッドオーバーヘッドカムに4バルブヘッド、DLCコーティングロッカーアームなど、コンパクト設計であり、本格的な仕様となっている特徴があります。
KTMの伝統とされる超軽量トレリスフレーム、高強度アルミ大キャスト製スイングアーム、こうした構成になっていることで、非常にコンパクトで高い剛性を持つという、バランスのいいシャーシが実現しています。
軽量でコンパクトいいとこどりのマシンに最強エンジンと足回りを実現したスポーツモデル採用が体現されているバイク、それが、390DUKEといえます。
しかもこの390DUKEは、価格的に200DUKEと比較してそれほど変わらないという大きな魅力もあるのです。
見た目はそっくり、200DUKEと390DUKEの違いは?
見た目に関しては200DUKEも390DUKEもそっくりです。
グラフィックやでカールをよく見てみないとどっちなのかわからないと思うくらいです。
ただ390DUKEの場合、フレームの色が違うのでそこで気が付きます。
マシンの大きさを見てみると少々390DUKEの方が大きく作られています。
シートの高さについても共通、跨った時のストローク感覚、さらに沈み込みの感覚もほぼ同じで、車体がスリム設計となっていることで非常に足つきのよさを感じるバイクです。
エンジンをかけてみると200と390の違いが明らかになります。
アイドリングしている時から390DUKEは鼓動感、振動ともにライダーにしっかり伝わってきます。
トルクも増しているのでハンクラでも気を使わず発進できます。
200はエンジンをぶんぶん回して走るのが楽しいバイクです。
パワーアンドキープの走りができるという魅力あるバイク、200にはそういった感覚があります。
走ってみるとその違いがはっきりし、125、200の場合、ミニモト的走り、390DUKEは、ミドルクラス的などっしりとした走りが魅力となっています。