カブの人気
日本が世界に誇るバイクと言えば、「カブ(スーパーカブ)」でしょう。
ホンダが誕生させたこのバイクは、バイク界に革命を起こしたといってもいいほどの人気となり、
日本国内のみならず海外にも愛好家がいるほど。
昭和33年に誕生したカブは、性能において数多のライバルの追随を許さず、
「群を抜いて支持されるバイク」の座を確立しました。当初はc100で販売されたカブですが、
その後発売されたc102が海外で爆発的なヒットとなり、アメリカをはじめ多くの国々で支持を受けました。
日本製のバイクは海外でも高い評価を受けていますが、
その評価に一役買っているのがカブと言っても良いでしょう。
2006年には、各シリーズの累計販売台数が5000万台を突破したことがニュースになりました。
ちなみに、この「カブ」は、映画にもなった「NANA」の原作者である
矢沢あい作の「ご近所物語」に登場することでも知られています。
この為、男性のみならず女性にも人気があるバイクとなっています。
なぜ人気なの?
カブはたくさんのシリーズが販売されていますが、
このバイクの大きな特徴として「壊れにくい」と言うことが挙げられます。
とにかく頑丈、たまに壊れることがあっても、修理がしやすい。
燃費がいいのでガソリンの節約もできますし、
女子高生でも運転できるほど簡単な操作で走ることができます。
この様な使い勝手の良さが評判となり、欧米だけでなくアジアでも人気が高まり、
その人気は世界的なものになっています。
見た目が格好いいことや、スタイリッシュであることも名車には必要ですが、
「日常的に使いやすいバイクであること」「家計に優しいものであること」も重要。
二輪車愛好家やマニアだけでなく、一般の「二輪車を使って通勤や通学をしたい
「安く乗れるバイクがほしい」と考える人の支持を集めたことが、カブの勝因でしょう。
「人気」と言う点では、間違いなく伝説のバイクと言える二輪車です。
ホンダが国内での小型二輪車製造をやめてしまった為、現在は国産のカブを購入することはできません。
しかし、パーツが豊富で手軽にカスタマイズを楽しむことができる柔軟性や、
上記でも記述した様に「女子高生でも簡単に運転することができる
(種子島では女子高生が乗ることができる指定バイクにもなっています)」と言う点において、
まだまだ愛されている二輪車であると言えるでしょう。
簡単な操作方法から高齢者でも運転することが容易なカブは、
消費者にとってバイクが身近に感じられる製品なのかもしれません。
「二輪車」と言うと、どうしても敷居が高くなってしまうイメージがあるのですが、
カブの様なバイクが登場することで、少しずつその垣根が低いものになっていくかもしれません。