乗りやすさ
教習所やバイク便でおなじみのバイクといえば、ホンダのCB400 シリーズです。
特に、教習所ではお世話になった方も多いのではないでしょうか。
どちらかというと上記のような社用・公用車としてのイメージが強いですが、
乗りやすさと扱いやすさから初めてバイクを購入する初心者向けのモデルとして人気です。
1992年の第29回東京モーターショーで「CB1000 SUPER FOUR」が参考出品され、
その後間もなくしてCB400シリーズの起源であるCB400SFが登場しました。
水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること、セクシー&ワイルドなフォルム、
思わず乗りたくなるようなビッグバイク。
とにかく最初にバイクありき、というこの3つのコンセプトを柱としたPROJECT BIG-1の始まりは、
デザイナーが独断でクレイモデルを制作し始め、これに感化されたバイク好きたちが集まってプロジェクトが
発足したという面白い秘話があります。ベースとなったのは4気筒ネイキッドモデルのCB-1です。
性能は優秀なのですが、如何せん実用的でないことから販売で苦戦。
この反省を生かして開発されたのがCB400シリーズだったのですね。
CB400SFと、フルモデルチェンジされたCB400SF HYPER VTEC(99)、
CB400SF HYPER VTEC Revo (07)は、教習車仕様のベースにもなっています。
教習車用のバイク
教習車使用のバイクは、初心者向けに扱いやすよう馬力やトルクが大幅にダウンされています。
これは、どの回転数からでも均等のパワーを出せるようにするためなのだとか。
教習所ではバイクの転倒など当たり前。
そのせいか頑丈に作られており、修理もしやすいようになっています。
その反面、燃費性能までCB-1を踏襲してしまったのか優れているとは言い難い面があります。
価格は400ccの中ではお手頃な部類です。
見た目こそ地味かもしれませんが、万人受けするクセのないデザインや乗り心地の良さ、
走行性能などまさに優等生的存在です。教習所でお世話になったということから、
やはり思い入れのある人が多いようですね。
400ccでは最も売れているバイクとしてロングセラーとなっています。
ピーキーさはないですが、ホンダらしい堅実なバイクを体現したバイク史に名だたる名車です。
2008年からはオーストラリアでの販売が開始され、セールスも好調とのこと。
街乗りにもお勧めです。