世界で爆発的な人気を得た「スーパーカブ」の様に、世の中には歴史に名を残すバイクがあります。
しかし、その裏で「力を入れて制作されたものの、残念ながら人気を得ることはできず、
そのまま生産されなくなってしまったバイクもたくさんあるそうです。
どんなもののどんな時代にも、多くの人から愛されるものがあれば、あまり支持されないものもある。
それは、時代の流れの中で仕方がないことなのかもしれません。でも面白いことに、この様なバイクの中には
「時代が変わってから、多くの人に愛される様になったバイク」があることも事実。
そんなバイクをご紹介しましょう。
カワサキKZ1000J2 1982
カワサキのバイクの中でも、特に高い人気を集めたZシリーズ。
しかし、あまりにこのZシリーズの人気が高すぎる為に、カワサキから発売されたJシリーズは
人気が低迷し、少ない数の生産しか行われなかったそうです。
当時のカワサキは、Zシリーズの支持を受け、Zシリーズを多く生産していたと言い、
Jシリーズが入る余地はなく、Jシリーズはそのまま時代から消えることに。
不評の裏には、バイクのボディにシャープさが足りないという外見的な欠点があったとも言われ、
その時代の流れに乗ることができなかった理由は、あまりにも多すぎる様にも思います。
しかし、それでも「スーパースポーツモデル」として販売されたこのバイクは、
ひっそりとマニアに愛され続けている様です。爆発的な人気はなくとも、
こうして細く長く愛されるバイクも、時代にはあるのです。
絶版となったバイクが好きな人も
バイク好きの中には、絶版となりなかなか手に入らない様なバイクが好き、という人も少なからずいます。
人気があるバイクというのは、多くの人が買い求めるため「たくさんの人が持っている」というデメリットが
あるのです。
バイク好きなら、やはり「誰にも乗っていないバイクに乗りたい」と考えるでしょう。
だからこそ、カスタムというものもあるわけです。そんな中で、過去に販売された絶版バイクは
マニア受けする可能性があります。
絶版になったバイクの中には、バイクの性能自体の問題ではなく、時代に恵まれずに売れなかったものも。
そういうバイクの場合、後からマニアが買い求める例もありますので、市場での人気も高まります。
発売当時は人気が出なかったバイクが、後から高値で売られることもありますので、
ここにバイクのロマンを感じますね。