Buell XB12R

Buell XB12Rの特徴

XB12Rは、アメリカンスポーツバイクとしてビューエルから登場したバイクです。
ビューエルとは、かつてハーレーダビッドソンで働いていたエリック・ビューエルが1986年に創業したメーカーで、独自の発想を活かしてバイクの開発を続けていました。
1994年にハーレーが出資することで、それまで以上に技術力が向上しています。
XB12Rの魅力は、重い部品はできるだけ車体中心に近く配置し、軽快性やコーナーリング性能を向上させていることです。

パーツの配置も独特で、マフラーはエンジン下部に収納され、重心を低く保ちます。
バネ下重量の軽減も工夫されており、ホイールの軽量化だけでなく、制動力向上のためにシングルディスクブレーキを採用しています。

ブレーキ部品まで軽量化されていますが、制動力が犠牲になっているわけではありません。
ブレーキローターがホイールリムに直接取り付けられ、制動力がスポークを介さずリムに伝わるシステムが採用されています。
シングルディスクでも制動力は優れており、軽量化と制動力が両立されたブレーキシステムなのです。
そのほか、ガソリンタンクがフレームに内蔵されたり、スイングアームがオイルタンクの役割も果たしたりしているのも特徴です。

XB12Rのエンジンと魅力

XB12Rには、トルク溢れる45度サンダーストームVツインエンジンが搭載されています。
軽量でスポーティな車体で、街中から山道まで楽しめるのがビューエルの魅力です。

XB12Rはビューエルのラインアップで最もスポーツ指向のモデルであり、ほかのモデルに比べステップの位置がやや高く、ハンドル位置も低めのクリップオンハンドルが採用されています。
これにより、ライダーはより前傾姿勢で乗車することになります。
一見小さく見えるウインドスクリーンですが、効果は十分で、胸のあたりまで風圧からしっかり保護してくれます。
また、エンジン性能や車体構造のみならず快適なライディングを追求しており、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで楽しむことができます。

XB12Rの独特のデザインや機能は、エリック・ビューエルの経験と独自のアイデアが詰まっており、他のバイクメーカーとは一線を画す存在です。
ハーレーダビッドソンから独立したビューエルは、アメリカンバイクの新たな可能性を切り開いていると言えるでしょう。

ともかく、XB12Rはスポーツバイクファンにはたまらない一台となっており、その魅力はアメリカのみならず世界中のバイク愛好家に広がっています。
独創的で個性的なデザインと優れた性能を持ち合わせたXB12Rは、バイク界の革新を牽引する存在です。
今後もその魅力を増していくことでしょう。