警察庁のバイク路上駐車に関する通達
2022年3月24日、警察庁がバイクの路上駐車に関する通達を発表しました。
警察庁では長年、バイクが駐車できる環境の整備に取り組んでいます。
過去にもバイクの路上駐車に関する通達が出されていますが、今回駐車環境の見直しが行われ、新たな内容にアップデートされました。
今回の通達では、主に都心部においてバイクの駐車場が不足している現状を再認識しています。
その上で、交通安全にできる限り配慮しながら、バイクの路上駐車を緩和すべく取り組んでほしいと通達しています。
これまでよりもバイクが駐車しやすくなる!?
今回の通達によって、バイクの路上駐車に関する条例が緩和され、バイクが駐車しやすい環境整備が進むと期待されています。
警察庁では今回の通達で、次の3点に注意してほしいと申し出ています。
1点目は、駐車場確保のための働きかけを強化することです。
地方公共団体や道路の管理者、民間会社などの各方面に対して、バイクの駐車場が必要な場所には駐車スペースを確保するよう努力することです。
さらに市区町村においては、バイクの駐車場確保に関する条例をそれぞれ見直すことを呼びかけています。
2点目は、バイクの路上駐車が可能な道路を駐車規制の対象から外すことです。
これはバイカーにとって、特に興味深い内容といえるでしょう。
簡単に言えば、バイクの駐車ニーズが高く、駐車可能な道路に対してその周辺にバイクが駐車できるスペースを確保するよう要請しているのです。
また、バイクが路上駐車できるよう変更した場合、道路標識を変えるとともにバイカーへの告知を行うことも必要だとしています。
せっかくバイクが駐車できるようになっても、標識がそのまま、バイカーへのお知らせがない、これでは意味がないからです。
3点目は、バイクの駐車ニーズを調査するとともに、関係各所と協力しながら地域の現状に即した駐車場確保に取り組むことです。
特に2点目のバイク路上駐車可能な路線の検討については、道路管理者と情報を共有しながら対策を行うこととしています。
今回の条例によって、バイクを駐車しても交通妨害にならない場所は駐車禁止区域から外す取り組みが進みそうです。
現在バイクが駐車できる場所はあまりにも少なすぎますし、特に都心部ではバイクの駐車スペースがほとんどありません。
その結果、バイクで出かけるのが面倒になることも多々あります。
バイクの駐車場が少ないことが、バイクの売り上げ低下にもつながるのではないでしょうか。
バイクブームを盛り上げるためにも、駐車場の確保は急務です。
今回の通達によって、路上駐車できる場所が増えることが期待されます。