進化型ライトLEDのメリットとデメリット
車のヘッドライトは、ハロゲン→HID→LEDと進化してきました。
現在最も注目されているのがLEDヘッドライトで、LEDとは「発光ダイオード」とも呼ばれ、電圧がかかると光を発する半導体によるライトのことです。
LEDライトのメリットは、コンパクトで取り付けやすいこと、さらにハロゲンに比べて約5倍も寿命が高く、長く使えるので経済的です。
消費電力も少なく、ハロゲンの3分の1程度となっています。
また、瞬時に点灯するので走行後すぐに快適な視界が得られるのも特徴です。
非常に使い勝手のよいLEDですが、デメリットもあります。
それは、HIDに比べて暗く感じることある点です。
HIDは対向車や歩行者にとって、眩しく感じることもあるほど光量が大きく、照射範囲も広い強力なライトです。
LEDも走行には充分な光量がありますが、HIDと比べると物足りなく感じる人もいます。
その理由として、LEDバブルの品質が良くないことが挙げられます。
LEDの品質は、放熱性の良さがポイントです。
LEDは発熱が少ないライトですが、それでもチップなどの部品はかなりの高温になります。
放熱対策が不十分なLEDバブルでは、明るさが十分に得られない、走行していると光が暗くなってくる、LEDの寿命が縮むなどのトラブルが発生することがあります。
品質を見極めて、信頼のできるLEDバブルを選びましょう。
とはいえ純正でLEDライトが採用されているバイクも増えてきました。
消費電力が少なく、寿命が長いなどのメリットを考えると、今後はLEDライトがヘッドライトの主流になるといわれています。
明るすぎるのが魅力であり難点のHIDとメリットとデメリット
HIDライトは別名「キセノンランプ」とも呼ばれており、ガラス管にキセノンガスを封入し、放電によって光る仕組みです。
自動車のヘッドライトに使われるのが一般的ですが、バイク用のHIDライトも販売されています。
ハロゲンライトがオレンジがかった暖色、LEDが白色なのに対し、HIDは青みがかった寒色系。
他のライトにはない美しさがあります。
ハロゲンライトの倍以上の明るさがあり、照射範囲が広いため、明るく、遠くまで見通せるのもメリットです。
しかし、明るすぎることがデメリットになることもあります。
対向車や歩行者が、目くらましされることがあるからです。
特に光軸が狂っていると、路面を照射したり、対向車のドライバーに光が直撃したりと危険です。
取り付けの際には、光軸が正しく調整されているかを確認する必要があり、素人では難しいので、プロに取り付け・確認を依頼することをおすすめします。