ETCとは?
ETCは日本語に訳すと電子通行料金徴収システムで、英語のElectronic Toll Collection Systemのそれぞれの単語の頭文字から名付けられたシステムです。
高速道路などの有料道路を通行するときに、料金所でわざわざお金を支払う必要がなく、素通りできるのが特徴です。
車両に器具を取り付けて、料金所のETC専用レーンから有料道路に入ると無線によって通信が行われ、自動的にクレジットカード決済が行われる仕組みです。
日本では2001年から利用が始まり、年々利用者が増えています。
2022年3月時点で自動車におけるETC普及率は93.8%と、ほとんどのドライバーが利用しています。
バイクにETCを取りつけるメリットとは?
自動車ではほとんどの人が利用しているETCですが、バイクではそれほど必要性を感じていないドライバーも多いようです。
しかしバイクにETCを取り付けるメリットは、たくさんあります。
まず、料金所での手間がなくなります。
バイクの場合、料金を支払うためにはまずギアチェンジをしてスピードを落とし、バイクを停止する必要があります。
料金所では、バイクを足で支えながらグローブをはずし、財布から小銭を取り出して支払います。
おつりがある場合はそれを財布に戻して財布をウエストポーチやポケットなどに収納、その後、再びグローブをはめてバイクをスタートさせなければいけません。
自動車に比べてとても手間が掛かるのですが、ETCがあればこれらの手間が全て省けます。
また、料金の割引が受けられるのもメリットです。
深夜や休日など、時間や曜日によって割引サービスが行われています。
ETCは取り付け費用がかかるのがデメリット
デメリットとしては、ETCの申し込み手続きが面倒、車載器の取り付けに費用がかかることなどが上げられます。
ETCを利用するためには、バイクに取り付ける車載器とETCカードの2つが必要です。
車載器はナンバープレートや車種など、車体の情報が登録されています。
一方ETCカードは、クレジットカード決済のための情報が登録されているのです。
両方の情報を読み取るために、車載器にETCカードを差し込んで使います。
このため、クレジットカード会社にETCカードの利用を申し込んで契約しなければいけません。
また、バイクに車載器を取り付ける際に2万円程度の費用がかかります。
ETCカードの期限が切れていたり、車載器にカードを差し忘れたり、きちんと差し込まれていない場合は無線が働かず、通行ゲートが閉じてしまうことがあります。
カードの管理などにストレスを感じるかもしれません。
高速道路を走る機会がないのであれば、取り付け費用がムダになるのでETCを利用しない方が得策といえるでしょう。
しかし、ツーリングなどで高速道路を利用する機会が多いなら、ETCの利用がおすすめです。