KTMの歴史

KTMの歴史を知ろう

KTMのTは創業者であるハンス・トゥルケンポルツのTをとったものです。
またトゥルケンポルツは創業であり、KTMのM、マッティングホーフェンの町では1934年修理工場も誕生しています。
当時の事業に成功のしたのはKTMのKに当たるエルンスト・クラーノライフで、彼は裕福な家庭に育ったことで興味あるこの事業に投資を行いました。

クローノライフがトゥルケンポルツと手を組んだことでKTMの歴史が1953年から始まります。
KTMの3文字については創業者2人の頭文字と当時創業たいときの町の名がつけられていたのです。

モータースポーツに積極的だったKTM

当時からモータースポーツに興味を持ち積極的だったKTMは、1954年にエンデューロに出場し、MVアグスタ製空冷4サイクルDOHC単気筒125ccエンジン搭載のロードレーサーは国内で優勝しています。
当時は今のようにレース場でレースを行うのではなく、公道でレースが行われていて、ハンス・トゥルケンポルツの息子のエリック・トゥルケンポルツもレースに熱くなりました。

1950年代らしく公道を2日間にかけて閉鎖し予選も本線も行うなど、これは本格的なサーキットとなるザルツブルグリンクができるまで続きます。
このようなロードレースを行いながらKTMはロータックスエンジン搭載の125㏄ストリートモデルなど発売しているのです。
ロードレースで培った技術、また戦略に関してこの先オフロードレースとなってからもより活かして積極的に参加していました。

KTMの大きな転換点「ジョン・ベントン」との出会い

レースに積極的参加をしていた当時、KTMにとって大きな転換期のきっかけを作ったのがアメリカのジョン・ベントンです。
アメリカ用の125㏄エンデューロバイクを作ってほしいという依頼を受けます。
これがきっかけとなって純粋なオフロードモデルバイクの生産が始まりました。

これを軸にしてKTMはオフロードビジネスに成功し、依頼されたようにエンデューロマシンを作りさらにモトクロス用モデルにも着手します。
こうしたことで自社製エンジンを搭載したバイクのラインナップも充実し、いよいよモータースポーツに力を入れることになるのです。

1974年には250㏄クラスでモトクロス世界タイトルを取り、その知名度をアップしました。
数々の挑戦をしながら成長を遂げたKTMは、現在も冒険ということをテーマにバイクづくりに励んでいます。

KTMバイクの特徴とは

KTMはREADY TO RACE「冒険する」ということをテーマに挙げていますが、これはバイクにも現れています。
KTMのバイクは耐久性やメンテナンス、またコストなどよりもとにかく軽さをメインに考えているといわれているのです。
軽さに対するこだわりはウエアなどのコラボレーションモデルでもよくわかります。

これは790デュークなどでもみられることで、2018年のブランニューモデルの790はKTM初のパラレルツインを搭載していますが、軽量でコンパクトなマシンです。
マシンにもこだわりを強く持ち、レースで培ってきた技術がいかんなく発揮されているKTMのバイクは非常に高い魅力を持っています。