ベネリ兄弟が1911年に設立したベネリ
ベネリ(Benelli)は、1911年に6人の兄弟によって誕生した、イタリアの名門ブランドです。
当初は整備工場からのスタートでしたが、兄弟にはレース用オートバイを作るという夢がありました。
その夢がかなうのは、1921年で、試行錯誤の末に到達した2ストローク、排気量98ccのエンジンを搭載した「Velomotore」の開発に成功したのです。
以降、数多くのレースで勝利を獲得し、ベネリの名前が世に知られるようになりました。
しかし第二次世界大戦の時代へと突入し、軍用のバイクの製造を国から命じられます。
その後は爆撃によって工場が破壊され、大きな打撃をうけました。
終戦後は再びオートバイの製造とバイクレースの参戦を開始し、1950年に250ccクラスで世界1位の座を獲得するなど、モータースポーツの分野で再び脚光を浴びます。
製造開発やレースのノウハウを詰め込んだ多数のモデルも発売し、ベネリの地位は確固たるものになりました。
その後2005年に、中国を拠点とするQJグループの傘下に入ります。
イタリアを中心とするヨーロッパにとどまらず、アジアやアメリカにも進出し、ワールドワイドに事業を展開していきます。
そして2016年になると、ボルボやロータスなども参加となっているヨーロッパのコングロマリット、GEELYの資本投資行い、「新生Benelli」として新たな歴史を刻み始めました。
日本では株式会社プロトが正規代理店となり、ベネリのバイクを販売しています。
イタリアならではのハイセンスなデザインが特徴のベネリ
イタリアの名門ブランド・ベネリは、ファッショナブルで先進的な外観と、技術を併せ持つ、グローバルな発想によるバイクを開発しているのが特徴です。
伝統を大切にしつつ、未来を見据えて進化しつづける最新鋭の技術、イタリアンブランド先駆的なデザイン、心地よい操作性を併せ持つバイクは世界中のバイクファンを魅了しています。
ベネリの人気モデル
ベネリのラインナップは、バリエーション豊かです。
オンロードもオフロードもお任せのスクランブラータイプでは、「LEONCINO(レオンチーの) 250」が有名です。
水冷・単気筒・4ストロークの249ccエンジンを搭載したモデルで、1951年に発表されたデザインを受け継いでいます。
ネイキッドタイプでは「TNT 125」が人気で、125ccのコンパクトサイズでありながらパワフルな走行が楽しめます。
シャープなデザイン、機敏な反応、心地よいエグゾーストノート、バランスの取れたハンドリングなど、心躍るランディングを提供してくれます。
同シリーズでは2500ccの「TNT 249S」も販売されています。
そして、快適な走行瀬でツーリングにピッタリなのが「TRK51」です。
また、「IMPERIAL 40」は1950年代のオールドバイクを思わせるヨーロピアンな外観で、エレガンスと洗練が同居しており、ベネリのエッセンスが体感できる374ccバイクです。