走行中にハンドサインを使う場面はある?
ツーリング中に起こるかもしれないのが、ランプの弾切れです。
LEDのランプであれば弾切れする心配はありませんが、それでも電気系統のトラブルが発生する可能性はいつでもあるので、トラブルに備えておく必要があります。
近くにバイクショップがあって、すぐにランプ交換ができるのであればいいのですが、必ずしもタイミングよく見つかるとは限りません。
山道や海辺の道など、人家すらまばらな場所を走行している時は特にそうです。
他にも、バイクによってはパッキンの緩みから、雨水が侵入して電気系統がトラブルを起こすこともあります。
つまり、走行中にライトが点灯しなくなるリスクは常にあるということです。
ウインカーやブレーキランプが点灯しなくなった場合、できるだけ速やかにランプを交換する必要がありますし、無灯火のまま走行していると合図を怠ったということで道路交通法違反になり切符を切られてしまうこともあります。
そのような場合に役立つのが、ハンドサインです。
ハンドサインとは道路交通法で決められている手による合図のことで、ハンドサインで方向指示やブレーキなどを合図した場合は合図不履行には問われないのです。
緊急時にハンドサインを覚えておけば、検挙されるリスクが抑えられます。
覚えておきたいハンドサインの基本
ハンドサインで覚えておくべきものは、左折と右折、そして停止および徐行時のサインです。
合計で三つですから難しくはありませんし、覚えておいて損はありません。
まず左折の場合、左手をまっすぐに、そして水平にして伸ばします。
左折のハンドサインは、交差点が近づく30メートル手前、もしくは進路を変更する直前3秒前に出すことになっています。
右折の場合は左腕を水平に上げ、肘の部分で直角に曲げて手を上に向ける形をとります。
出すタイミングは左折と同様で、交差点に近づく30メートル手前、もしくは右折する3秒前です。
右左折時は車線変更する車やバイクも多いので、接触してしまわないよう注意しましょう。
次に停止、もしくは徐行のハンドサインですが、これは左手を斜め下側に伸ばしてください。
肘を曲げることはしないで、まっすぐに伸ばしましょう。
ハンドサインはこの3つが基本です。
どのサインもすぐに覚えることができるよう、簡単なサインが設定されていますから、万が一に備え必ず覚えておくようにしましょう。
もしウインカーなどが点灯しなくなってしまったら、これらのハンドサインを活用して対応します。
ただし、ハンドサインを覚えているからいいやと思うのではなく、できるだけ早くバイクショップでランプの交換もしくは修理を依頼するようにしましょう。