燃費はどうやって計算するの?

燃費の意味を教えて

燃費というのは、燃料消費率という言葉を略したものです。
一定量の燃料でだいたいどれくらいの距離の道を走行できるのかを、わかりやすく数値で表したものを指します。
具体的には、もしバイクの燃費がリッターあたり30キロメートルだとしたら、1リットルのガソリンで30キロ走行できるという意味になります。
ガソリンタンクが10リットルだとしたら、満タンの場合300キロ走行できるということです。

燃費は道路状況や、渋滞、運転するライダーによっても変わります。
カタログなどで公表されている燃費は、平らでまっすぐな直線の道を一定の速度で走行した場合の燃費のことですから注意しましょう。
燃費の測定の方法は、バイクの場合、定地燃費とWMTCモードという2種類があります。
定地燃費は国に燃費を届け出る際に測定する方法のことで、平らで起伏がなく、まっすぐな舗装路面を60キロで走行した場合に算定する方法のことです。
50ccバイクの場合は30キロに限定されます。

WMTCモードというのは、一般道路や高速道路、郊外など実際に走行する路面を想定して測定する方法のことで、より実走行に近い燃費を測定できる方法です。
WMTCモードの測定方法は、設置されているローラーを使用します。
バイクの後輪をローラーの上に乗せて、加速したり、停止をしたりしながら燃費を測定します。
WMTCモードは国の定めた基準ではなくメーカーの自主的な取り組みですが、バイクユーザーからすると実際の走行に近いデータが確認できるので、こちらを見る方が参考になるかもしれません。

燃費の計算方法は?

前述の燃費の測定方法はメーカーや国が定めた方法で測定する方法ですが、愛車の燃費を自分で測定することで、実際にどれくらいの燃費を出せるのかを確認できます。
バイクの燃費の測り方は2つあり、1つ目はバイクに装着されているメーターを活用する方法です。

バイクの種類にもよりますが、デジタルメーターを採用しているバイクだと燃費が一目でわかるようになっていて、燃費計にkm/lと表示されているのがバイクの燃費ということになります。
例えば18.4km/lと表示されている場合、リッターあたりの走行距離は18.4キロです。
燃費計はメーターにあるボタンを押すことで、切り替えて確認ができます。

燃費計がない場合、満タン法と呼ばれる方法で測定しましょう。
ガソリンを満タンにした際に、距離計(トリップメーター)をリセットして0にします。
ガソリンがなくなり給油する際に再度満タン給油をしますが、この時点で次の式で燃費を測定できます。
走行距離÷ガソリン量の答えが燃費で、例えば300キロ走行したのちにガソリンを満タンにした際、9.2リットル給油できた場合、燃費は32.6km/lです。